21世紀の我が国は、かつて人類の経験した事のない急激な高齢化で時代の幕を開けました。これに伴い、社会のあらゆる分野で時代への新たな対応、そして組織の改革が求められています。
医療においても一層の質と安全の向上、効率化、情報の開示等が求められ、そして患者さんが安心して受診できる医療体制の再構築が急務となっています。
当院は明治17年(1884年)診療所としての開設を嚆矢として爾来120年余、四代の院長の亘り、ひたすら地域の患者さんと共にある医療の提供を志してまいりました。
昭和28年には診療所から病院へと体制の改革を行い、昭和57年第一期、昭和62年第二期の増改築を経て平成17年第三期工事の竣工を終え現在の許可病床120床の病院となっております。
今日まで外来診療、訪問看護などかかりつけ医としての医療、手厚い看護、介護を必要とする医療、そして専門性をもった人工透析医療など地域に密着した医療及び慢性期入院医療の充実に努めてまいりました。
超高齢化社会また低経済成長社会を迎え国の医療政策は「施設から地域へ」、「医療から介護へ」大きく舵を切ります。
今後も時代の要請に応えるべく地域住民、医療機関、福祉施設の皆様と一層の連携を図りながら、微力ではありますが職員一同、一丸となって地域医療の更なる推進を図ってまいる所存であります。